Vol.39

産後の乾燥肌ケア対策|原因と解決法をわかりやすく解説

  • 2025.11.11
  • m.i journal vol.39
  • コラム

出産後、肌のかさつきやかゆみが気になっても、育児や家事で自分のケアはつい後回しになってしまう方は多いのではないでしょうか。本記事では、産後に乾燥肌が起こる原因や悪化を防ぐポイント、続けやすいスキンケア方法をわかりやすく紹介します。読み終える頃には、毎日の生活に無理なく取り入れられるケアのヒントが見つかり、肌も気持ちも少しずつ整っていくはずです。

なぜ産後に乾燥肌になるのか

出産後に肌が乾燥しやすくなるのは、多くのママが経験する自然な変化です。ホルモンの急な変動や授乳による水分不足、体調の乱れが重なりやすいためといえます。さらに生活リズムや心の状態も肌に影響を与えます。こうした複数の要因が重なることで、肌は敏感になり、赤みやかゆみなどのトラブルが出やすくなるのです。

ホルモンバランスの変化による影響

産後は女性ホルモンの分泌が急激に減ることで、皮脂や水分の分泌量も低下します。妊娠中は潤っていた肌が、出産後に急にカサつくのはそのためです。バリア機能が弱まると外からの刺激を受けやすくなり、かゆみや赤みにつながります。特に産後3か月前後は変化が大きいため、スキンケアで保湿を意識することが重要です。

授乳や育児による体内の水分不足

授乳では体の水分や栄養が赤ちゃんに使われるため、ママ自身の水分量が減りやすくなります。さらに夜間授乳や長時間の抱っこで汗をかきやすく、肌の乾燥を招きやすい環境になります。水分不足は肌のうるおい不足にも直結するため、スキンケアだけでなく水分補給を意識することが大切です。

便秘や代謝の低下による肌機能の乱れ

産後はホルモンや運動不足の影響で便秘になりやすく、老廃物が体にたまりやすくなります。その結果、肌のターンオーバーが乱れ、乾燥やゴワつきが出やすくなるのです。代謝の低下は血流の悪化にもつながり、肌に必要な栄養が届きにくくなります。腸内環境を整える食事や軽い運動は、乾燥肌ケアにも効果的です。

生活リズムの乱れとストレスの蓄積

夜泣きや授乳で睡眠不足が続くと、自律神経が乱れて肌のバリア機能も低下します。育児や家事のストレスが重なると血行が悪くなり、肌の修復力が低下しがちです。こうした状況では乾燥が長引きやすいため、休息やリラックス時間を少しでも確保することが肌ケアにつながるでしょう。

乾燥肌はいつまで続く?

産後の乾燥肌は永遠に続くわけではなく、多くの場合は一時的なものです。一般的にはホルモンバランスや体調が落ち着く産後3〜6か月頃から少しずつ改善が見られます。ただし、授乳による水分不足や睡眠の乱れが続くと回復が遅れるケースも珍しくありません。乾燥が強いと赤みやかゆみにつながりやすいため、焦らずに毎日の保湿や生活習慣の工夫を続けることが大切です。個人差はありますが、少しずつ肌の状態は回復していくので安心してケアを継続しましょう。

乾燥肌を悪化させないために気をつけたいこと

乾燥を和らげるにはスキンケアだけでなく、日々の習慣を工夫することも欠かせません。摩擦や紫外線を避ける、素早く保湿する、肌に合ったアイテムを選ぶなど、小さな意識が大きな差につながります。

洗顔やクレンジングの摩擦を減らす

肌をこすりすぎるとバリア機能が傷つき、乾燥が進みやすくなります。泡でやさしく包み込むように洗うことが大切です。クレンジングはオイルよりもミルクやジェルタイプを選ぶと刺激を減らせます。すすぎも熱すぎるお湯ではなく、ぬるま湯でやさしく流しましょう。日々の小さな摩擦を意識するだけで、肌の乾燥は軽減されます。

1分以内に保湿する

洗顔や入浴後は肌の水分がどんどん失われていきます。保湿剤は1分以内に塗るのが理想です。セラミドやヒアルロン酸などの成分を含むアイテムを使うと、うるおいをしっかりと閉じ込めやすくなります。顔だけでなく、体の乾燥が気になる部分にも忘れずにケアを取り入れましょう。

室内でも紫外線と乾燥対策をする

紫外線は季節を問わず肌を乾燥させます。室内にいても窓から紫外線が入り込むため、日焼け止めやUVカットカーテンの活用が有効です。加えて、暖房や冷房の影響で湿度が下がると乾燥が進むので、加湿器を使うのもおすすめです。環境を整えれば、肌を守ることにつながります。

肌状態に合ったスキンケアを選ぶ

乾燥が強いときは、アルコールや香料が少ない低刺激タイプの使用がおすすめです。敏感肌用や保湿力が高いアイテムは、産後のゆらぎやすい肌にも取り入れやすいでしょう。肌の状態は日によって変わるため、刺激が強いと感じたらすぐに使用をやめ、肌に合うものを探すことが大切です。自分に合ったアイテムを選べば、無理なくスキンケアを続けられます。

産後の敏感肌にやさしいスキンケアの選び方

産後の肌はとてもデリケートなので、選ぶアイテム次第で調子が大きく変わります。低刺激で保湿力のあるものを選ぶことが、赤みやかゆみを防ぐ第一歩です。成分表示や使用感をしっかり確認し、自分の肌に合うものを少しずつ取り入れるのが大切です。

アルコールや合成香料など刺激になりやすい成分を避ける

敏感になっている肌には、刺激になりやすいアルコールや強い香料は負担になります。とくにエタノールや合成香料は乾燥を悪化させる可能性があるため注意が必要です。購入前に成分表示を確認し、「アルコールフリー」「無香料」と記載のある製品を選ぶと良いでしょう。余計な刺激を避けることで、肌の回復力を高めやすくなります。

セラミドや植物オイルなど保湿力のある処方を選ぶ

乾燥しやすい産後の肌には、水分をしっかり抱え込む成分が欠かせません。セラミドやヒアルロン酸は角質層にうるおいを与え、乾燥を防いでくれます。またホホバオイルやシアバターなどの植物オイルは、油分でフタをして水分蒸発を防ぎます。こうした成分が含まれている製品を選ぶと、肌をやわらかく保ちやすいです。

やさしく洗えて肌へ潤いを与えるものを選ぶ

産後は顔だけでなく体の乾燥も気になる時期です。洗浄力が強すぎるボディソープは皮脂を奪い、肌のバリアを弱めてしまいます。そこでおすすめなのが、弱酸性でマイルドな処方のボディソープです。例えば m.i ボディソープ は、マイルドな洗浄力で摩擦による刺激から肌を保護しながらやさしく洗い上げ、植物由来の保湿成分※が角質層までうるおいを届けます。デリケートな産後の肌に寄り添い、毎日のバスタイムを心地よいケアの時間に変えてくれるアイテムです。

植物由来の保湿成分:セラミドAP、セラミドNP、シア脂、ホホバ種子油、オリーブ果実油、スクワラン

肌との相性を確かめるために少量から使い始める

産後は肌の状態が不安定なため、刺激を感じやすくなっていることがあります。いきなり全身に使うのではなく、腕や首などで少量から試すのがおすすめです。数日使って問題がなければ顔や全身に広げていきましょう。肌との相性を丁寧に確かめながらスキンケアを行うことで、肌トラブルの回避にも繋がります。

忙しいママでも続けやすいスキンケアの工夫

産後は家事や育児で、自分のケアが後回しになってしまうこともありますよね。そんな中でもちょっとした工夫で、無理なく心地よく続けられる方法を見つけられると、気持ちにも少し余裕が生まれるかもしれません。複雑なステップにこだわるより、シンプルで取り入れやすい方法を選ぶのがポイントです。日常の習慣に自然と組み込むことで、忙しい毎日でも肌のうるおいを守ることができます。

オールインワンやポンプ式など手間を減らすアイテムを選ぶ

スキンケアを続けるには、できるだけ手間を省く工夫が必要です。化粧水・美容液・乳液を一度で済ませられるオールインワンは、時間が取れないママにぴったりです。さらにポンプ式容器なら、片手でも簡単に使えるため育児中でも扱いやすいでしょう。選ぶときは保湿力のある成分が入っているものを意識してみてください。

スキンケアは朝のルーティンや授乳後に組み込む

忙しい生活の中で新しい習慣を作るのは難しいですよね。そんな時は、すでにある行動にスキンケアを組み込むと続けやすくなります。例えば「洗顔後にすぐ保湿する」「授乳のあとにハンドクリームを塗る」など、日常の流れに自然と組み込むのがポイントです。無理に時間を作ろうとせず、すでに習慣になっている行動とセットにすれば、気負わずにケアが継続できます。

「保湿だけ」でもOKと割り切ってムリなく続ける

完璧なケアをしようとすると、続かなくなってしまうこともあります。乾燥対策では「保湿さえできれば十分」と割り切るのも大切です。化粧水と乳液の基本ケアだけでも、肌の状態は大きく変わります。たとえ一時的に最低限のケアしかできなくても、毎日続けることが乾燥肌改善の第一歩です。ムリをせず、自分のペースで続けられる形を選びましょう。

まとめ

産後の肌が思うように整わないと、気持ちまで沈んでしまうことがありますよね。毎日の育児や家事に追われて、自分のケアを後回しにしてしまうのは自然なことです。でも、少しずつでも肌をいたわる時間を持てば、乾燥の和らぎだけでなく、心のゆとりにもつながります。完璧を目指す必要はありません。「今日は保湿だけ」「できるときに休む」そんな小さな積み重ねで十分です。m.i(ミィ)は、産後の繊細な時期を過ごすあなたに寄り添い、無理のないケアを応援しています。小さな一歩が積み重なり、やがて肌も心も整っていきますように。