妊娠中のニキビが悪化する前に!見直したい生活と肌のお手入れ
- 2025.9.25
- m.i journal vol.27
- コラム
妊娠してから急にニキビが増えて、鏡を見るたびに気分が沈んでしまう…。そんな悩みを抱えている妊婦さんは少なくありません。妊娠中はホルモンバランスや生活リズムの変化によって、肌トラブルが起こりやすい時期です。本記事では、妊娠中でも安心して使えるスキンケアの選び方や、肌にやさしい生活習慣の整え方について解説します。肌の不調に振り回されず、穏やかな気持ちで毎日を過ごすためのヒントを、見つける手がかりになれば嬉しいです。
妊娠中にニキビができやすくなる原因
妊娠中は、体内でさまざまな変化が起きています。特にホルモンバランスの急激な変化や、皮脂の分泌量の増加、免疫力の低下などが重なると、肌が不安定になりニキビができやすくなります。そのため、妊娠前はトラブルがなかった人でも、突然ニキビが増えることが少なくありません。まずは妊娠中の体の変化を知ることが、正しい対策への第一歩になります。
ホルモンバランスの変化で肌が不安定になる
妊娠中は「プロゲステロン」などの女性ホルモンが増えることで、皮脂の分泌が活発になります。その結果、毛穴に汚れがたまりやすくなり、ニキビや吹き出物の原因になることも。また、水分と油分のバランスが乱れ、乾燥とベタつきが同時に起こるケースもあります。普段はトラブルのない人でも、妊娠をきっかけに急に肌質が変わることがあるので注意が必要です。
皮脂の分泌が増え毛穴が詰まりやすくなる
妊娠中は皮脂の分泌が増えるため、毛穴に汚れや古い角質がたまりやすくなります。特にTゾーンやあご周りは皮脂腺が多く、毛穴詰まりによるニキビができやすい部位です。皮脂が多いとつい何度も洗顔したくなりますが、洗いすぎは逆に皮脂の過剰分泌を招くおそれがあります。やさしい洗顔としっかりした保湿を心がければ、毛穴詰まりの予防につながります。
免疫力の低下で炎症が起こりやすくなる
妊娠中は胎児を守るために、体が自然と免疫力を調整するしくみになっています。その結果、皮膚のバリア機能が一時的に弱まり、炎症が起こりやすい状態になります。また、肌が敏感になれば、普段使っていた化粧品が合わなくなるケースも。肌への刺激を減らし、炎症を悪化させないケアが大切です。
ニキビができやすい主な部位
妊娠中はホルモンバランスや体調の変化により、特定の部位にニキビができやすくなります。特に皮脂の分泌が多いTゾーンや、ホルモンの影響を受けやすいフェイスライン、汗や衣類の摩擦が原因となる背中や胸元などが代表的です。それぞれの部位に合ったケアを意識することで、ニキビの予防と悪化防止につながります。
額・Tゾーン|皮脂分泌が活発でニキビができやすい
額や鼻周りのTゾーンは、顔の中でも特に皮脂腺が多く皮脂分泌が活発な場所です。妊娠中はホルモンの影響で皮脂量がさらに増えるため、毛穴が詰まりやすくなりニキビができやすくなります。また、前髪が額に触れていると摩擦や雑菌の影響で悪化することもあります。前髪を軽くまとめたり、洗顔後はすぐに保湿を行うなど、皮脂と清潔のバランスを取るケアが大切です。
フェイスライン・あご周り|ホルモンバランスの影響が出やすい部位
あごやフェイスラインは、ホルモンバランスの影響を強く受けるため、妊娠中にニキビが出やすい部位のひとつです。特に月経周期に連動して肌トラブルを感じていた人は、妊娠により同じような症状が起きやすくなります。この部位は皮脂が少ない反面、乾燥や刺激にも弱いため、こすらずにやさしく洗い、低刺激の保湿剤でケアするのがポイントです。
背中・胸元|衣類や汗の影響でニキビが悪化しやすい
背中や胸元は、汗や皮脂がたまりやすく、衣類との摩擦も多いのでニキビができやすいです。特に妊娠中は体温が上がりやすく、汗の分泌も増えるため、通気性の悪い服を着ていると炎症が悪化する原因になります。綿素材など通気性の良い服を選んだり、汗をかいたあとは早めに着替えることで、予防につながります。
妊娠中のニキビ対策で気をつけたい基本習慣
妊娠中のニキビは、毎日の生活習慣を見直すことで、予防や改善が期待できます。スキンケアだけでなく、食事・睡眠・ストレスケアといった「内側からの整え方」も大切です。心と体をいたわる習慣を意識すれば、肌トラブルのリスクも減らせるはずです。
バランスの良い食事で内側から肌環境を整える
ホルモンの影響で肌が不安定になる妊娠中は、食事の内容が肌に直結します。ビタミンB群・ビタミンC・食物繊維などを意識的にとることで、皮脂のバランスや腸内環境を整える助けになります。例えば、緑黄色野菜、納豆、ヨーグルトなどは手軽でおすすめです。偏った食事が続くと、肌のバリア機能が弱まり、ニキビが悪化することもあるため、無理のない範囲で栄養バランスを意識しましょう。
洗顔や保湿で肌を清潔に保つ
ニキビケアの基本は、「やさしく清潔を保つ」こと。洗顔は1日2回までにとどめ、ぬるま湯で泡を転がすように洗うのが理想的です。熱すぎるお湯やゴシゴシ洗いはNG。洗顔後は、時間を空けずに保湿をして水分を閉じ込めることが大切です。うるおいを保ってあげれば、肌のバリア機能が働きやすくなります。
十分な睡眠とストレスケアで肌の回復力を高める
睡眠不足やストレスはホルモンバランスを乱し、ニキビを悪化させる要因になります。夜はなるべく早めに寝て、肌の再生が活発になる時間帯にしっかり休むことが大切です。心身が整うことで、自然と肌の調子も整っていきます。無理をせず、自分なりのリフレッシュ方法を見つけましょう。
妊娠中のスキンケアの選び方
妊娠中は肌が敏感になりやすいため、スキンケア用品も慎重に選ぶ必要があります。刺激の強い成分を避け、できるだけ肌にやさしい製品を選ぶのが大切です。成分表示を確認する習慣をつければ、自分に合ったアイテムを見つけやすくなります。
無添加・低刺激の敏感肌用製品を選ぶ
妊娠中は肌のバリア機能が不安定になり、普段よりも刺激に弱くなっています。そのため、無添加や低刺激と明記された敏感肌用のスキンケア製品を選ぶといいでしょう。例えば、防腐剤・着色料・界面活性剤などが含まれていない製品は、肌への負担が少ない傾向があります。全ての無添加製品が完全に刺激ゼロとは限りませんが、避けたほうがいい成分を自然に避けられるという意味で、選ぶ際の指針になります。
アルコールや香料を含まない処方を選ぶ
アルコールや香料は、肌に清涼感や心地よい香りをもたらしてくれる一方で、乾燥・赤み・かゆみの原因になることがあります。特に妊娠中は乾燥しやすくなっているため、アルコール配合の化粧水などは注意が必要です。購入時は「アルコールフリー」「無香料」と表示されているかを確認することが大切です。使用感ではなく肌へのやさしさを優先しましょう。
使用前にパッチテストを行い肌に合うか確認する
どんなに低刺激な製品でも、人によっては合わない場合もあります。新しいスキンケアを使う前は、必ずパッチテストを。二の腕の内側や耳の後ろに少量を塗り、24時間ほど肌の反応を見て異常がなければ、安心して使えます。「なんとなく大丈夫」ではなく、毎回確認する習慣を持つことが肌トラブルの予防になります。
妊娠中の肌トラブルに悩んだときの対処法
妊娠中に肌荒れやニキビがつらく感じるときは、我慢せず、適切に対処することが大切です。自己判断でケアを続けると、かえって悪化させてしまうケースもあります。肌にやさしいスキンケアや食生活の見直しに加えて、必要に応じて医師に相談することも大切です。「無理せず続けられる方法」を選ぶのが、肌を整えるための第一歩になります。
自己判断せずに早めに医師へ相談する
ニキビや湿疹がひどくなると、自己流ではなかなか改善しにくいもの。妊娠中は使用できる薬が限られているため、皮膚科や産婦人科での診察が安心です。特に、赤みやかゆみが強い場合は炎症が進行している可能性もあります。早めに受診することで適切な処置が受けられ、「どうしたらいいかわからない」という不安も和らぎます。
保湿を重視したやさしいスキンケアを心がける
妊娠中の肌は乾燥しやすく、バリア機能も低下しがちです。刺激の強い成分を避けて、保湿力の高いシンプルなスキンケアを心がけましょう。おすすめは無香料・アルコールフリーの保湿剤です。入浴後や洗顔後はすぐに保湿し、水分の蒸発を防ぐことが大切です。肌をこすらず、やさしく手で包み込むようにケアすると、肌への刺激も最小限に抑えられます。
栄養バランスの良い食事で内側から肌を整える
外からのケアと同じくらい、内側からの栄養補給も大切です。妊娠中はホルモンバランスが変化しやすく、肌の調子も不安定になります。ビタミンB群・ビタミンC・亜鉛などの栄養素を意識してとりましょう。また、野菜・魚・大豆製品を中心とした和食は、肌にも体にもやさしい選択です。偏りのない食事を心がければ、肌の回復力を高めるサポートにもつながります。
まとめ
妊娠中のニキビは、見た目だけでなく気持ちにも影響を与えてしまうもの。
でもそれは、あなたの体が大きく変わっているサインでもあります。
「ケアしても変わらない」と感じる日もあるかもしれません。
それでも、肌をいたわる時間は、少しずつ自分への信頼を取り戻していくプロセスでもあるのです。
m.i(ミィ)は、そんなあなたの「また自分を好きになれる」瞬間に寄り添える存在を目指しています。
肌とこころがゆるやかに整い、自信がふっと戻る日が増えていきますように。