妊娠中のボディソープの選び方と避けるべきポイント【研究チーム監修】
- 2025.9.15
- m.i journal vol.23
- コラム
妊娠中、肌が敏感になっていつものボディソープが合わなくなった…そんな悩みを抱えていませんか?赤ちゃんへの影響も気になるこの時期は、成分選びも慎重になりますよね。
本記事では、妊娠中のボディソープの選び方や避けるべきポイントを、肌の変化やトラブルとあわせて丁寧に解説します。
この記事を通して、自分にも赤ちゃんにもやさしいケアのヒントが見つかり、毎日のバスタイムがもっと心地いい時間になりますように。
ボディソープ選びが大切な理由:妊娠中に起こりやすい肌の変化
妊娠中はホルモンや体調の変化により、肌がとてもデリケートになります。乾燥やかゆみ、赤みといったトラブルが起きやすくなり、普段使っていたボディソープが急に合わなくなることも少なくありません。そんなときは、刺激の少ない洗浄料選びが大切です。肌の変化に気づいたら、早めに見直すことが健やかな妊娠生活につながります。
ホルモンバランスの変化による肌の不安定化
妊娠中はエストロゲンやプロゲステロンの分泌が大きく変わります。この影響で皮脂の分泌量が増えたり減ったりして、肌の状態が不安定になりやすいです。ニキビができやすくなる方もいれば、逆に乾燥がひどくなる場合もあります。普段より肌の反応が敏感になるため、刺激の強い成分を避けたボディソープ選びが重要になります。
皮膚バリア機能が低下し外部刺激を受けやすくなる
妊娠すると肌のバリア機能が弱まり、乾燥やちょっとした刺激にも敏感になります。特に洗浄力が強すぎるボディソープは、必要なうるおいまで奪ってしまうため、肌がピリピリしたり、赤くなったりすることがあります。そんな時は洗浄成分のやさしい商品に変えてみるといいでしょう。低刺激設計のものを選ぶだけでも、肌トラブルの予防になります。
体内水分バランスの変化で乾燥・むくみが進行
妊娠中はホルモンの影響で体内の水分バランスが変わりやすく、肌の乾燥やむくみが起こりやすくなります。肌がつっぱったり粉をふいたりするのは、保湿が追いついていないサインです。ボディソープも保湿力のあるものを選ぶと、肌の水分保持に役立ちます。入浴後の保湿ケアもあわせて行うとより効果的です。
紫外線や乾燥など環境ストレスに弱くなる
妊娠中は肌が敏感になり、紫外線や乾燥といった外的刺激に反応しやすくなります。日常生活の中でも、外出やエアコンによる乾燥が肌に負担をかけることも……刺激を最小限に抑えるには、肌を守るケアが欠かせません。ボディソープは毎日使うものだからこそ、刺激の少ない処方のものを選ぶことが環境ストレスから肌を守る第一歩になります。
栄養バランス・食生活の変化が肌に影響
妊娠中はつわりや食欲の変化で、栄養が偏りやすくなります。肌のうるおいやハリを保つには、ビタミンやミネラルの摂取が欠かせません。しかし体の内側だけでなく、外側からのケアも同じくらい大切です。バランスのとれた食事を心がけると同時に、肌にやさしいボディソープで日々のスキンケアを続ければ、トラブルを防ぎやすくなります。
妊娠中に起こりやすい肌トラブル
妊娠中はホルモンの影響で肌の状態が不安定になり、さまざまな肌トラブルが起こりやすくなります。特に乾燥やかゆみ、妊娠性湿疹などは、多くの妊婦さんが経験する悩みのひとつです。肌のバリア機能が弱まるので、外部からの刺激に敏感になり、赤みやかゆみが悪化しやすくなります。毎日のスキンケアやボディソープの選び方が、こうした肌トラブルを防ぐポイントになります。
乾燥・かゆみ・赤み
肌の乾燥は、妊娠中に最も多く見られるトラブルのひとつです。体内の水分バランスが崩れやすくなり、肌がカサついたり、かゆみを感じたりする場合があります。さらに乾燥が進むと、赤みが出たり皮むけが起きたりすることも……特に入浴後は肌の水分が奪われやすいため、保湿力のあるボディソープや、洗いすぎを防ぐやさしい使い方が大切です。肌を傷つけないような配慮が、日々の快適さを支えます。
妊娠性湿疹・敏感肌の悪化
妊娠中はホルモンの変化によって、もともと敏感肌の人はさらに肌トラブルが悪化しやすくなります。なかでも「妊娠性湿疹」と呼ばれる皮膚の炎症は、かゆみが強く日常生活にも支障をきたす場合があります。洗浄成分の強いボディソープを使っていると、症状がひどくなる場合もあるため注意が必要です。低刺激で無香料、かつ敏感肌用に設計された商品を選べば、肌の負担を軽くしやすくなります。
正しい保湿&洗顔で肌トラブルを未然に防ぐ
妊娠中の肌トラブルを防ぐには、毎日のスキンケアが基本となります。ボディソープで汚れをやさしく落とした後は、すぐに保湿を行うのが大切です。特に乾燥しやすい部分には、乳液やクリームを重ねてうるおいをキープしましょう。また、ゴシゴシ洗うのではなく、泡でなでるように洗えば肌への刺激を最小限に抑えられます。こうした丁寧なケアの積み重ねが、肌トラブルの予防につながります。
妊娠中のボディケアのポイント
妊娠中は肌が敏感になりやすく、これまで通りのケアでは刺激になる場合もあります。毎日のボディケアでは、洗い方や保湿のタイミング、紫外線対策の見直しが大切です。特にボディソープの選び方や使い方は、肌への負担を減らすカギとなります。肌トラブルを防ぐには「やさしく洗う」「すぐ保湿する」「刺激を避ける」が基本です。体調や季節に応じてケアを調整すれば、妊娠中でも快適な肌を保ちやすくなります。
やさしく洗って肌への刺激を抑える
肌への刺激を減らすには、洗い方を見直すのが効果的です。ゴシゴシこすらず、泡立てたボディソープを手のひらや柔らかいタオルでなでるように洗いましょう。洗浄力の強すぎるものは皮脂を取りすぎて乾燥を招きやすく、かゆみや赤みの原因になります。肌が敏感な時期だからこそ、低刺激・無添加タイプを選ぶのがおすすめです。肌に負担をかけない丁寧な洗い方を心がけるだけで、肌の調子はぐっと安定しやすくなります。
入浴後すぐに保湿してうるおいを保つ
お風呂からあがると、肌の水分は急速に蒸発してしまいます。このタイミングで保湿を怠ると、乾燥やつっぱり感が悪化してしまいます。入浴後はなるべく5分以内に、全身に保湿クリームやミルクを塗るようにしましょう。特にお腹や脚まわりは乾燥しやすいため、意識的なケアが大切です。肌にやさしい保湿剤を使えば、妊娠線の予防にもつながります。日々の保湿習慣が、健やかな肌を守る土台になります。
室内でもできる紫外線対策を意識する
妊娠中は肌が紫外線に敏感になりやすく、少しの外出でも日焼けしやすくなります。紫外線は肌の乾燥やシミの原因にもなるため、室内にいる時でも対策が必要です。窓からの日差しを防ぐレースカーテンや、日焼け止めの使用がおすすめです。肌にやさしいノンケミカル処方の日焼け止めを選ぶと、敏感な肌にも使えます。ちょっとした工夫で、肌への負担を軽くすることができます。
妊娠中のボディソープの選び方【研究チーム監修*】
*タカラベルモント株式会社 化粧品研究開発部
妊娠中は肌が敏感になるため、普段使っているボディソープが合わなくなることもあります。自分に合った商品を選ぶことで、肌トラブルを防ぎ、快適なバスタイムを保つことができます。選ぶときは「保湿力」「成分のやさしさ」「香りの刺激」「処方の安心感」「家族との共有可否」など、ポイントを絞ってチェックするといいでしょう。毎日使うものだからこそ、慎重に選ぶ価値があります。
高保湿成分が配合されているか
妊娠中は体内の水分バランスが乱れ、肌が乾燥しやすくなります。そのため、ボディソープに保湿成分が含まれているかを確認しましょう。特に注目したいのは「セラミド」「ヒアルロン酸」「グリセリン」などの保湿成分です。洗い上がりのつっぱり感がなく、しっとりとした使用感のものを選ぶと、入浴後の乾燥を軽減できます。日々の保湿ケアとあわせて、乾燥によるかゆみや粉ふきを防ぐ助けになります。
植物由来のやさしい成分が配合されているか
肌への負担を減らすには、植物由来のやさしい成分が使われたものがおすすめです。例えば「アロエベラエキス」「カモミールエキス」「オリーブオイル」などは、保湿しながら肌をやさしく整えてくれます。添加物や合成香料が少ないものを選べば、肌トラブルのリスクも軽減できます。赤ちゃんにも使える成分かどうかをチェックすれば、日常使いに使用できるでしょう。
香りが穏やかで刺激が少ないか
妊娠中は香りに敏感になる方が多く、強い香料で気分を悪くする場合もあります。また、香料は肌刺激の原因になるため、控えめな香りのボディソープが適しています。おすすめは無香料タイプか、ラベンダーやシトラスなど天然精油を使った穏やかな香りのものです。心地よくリラックスできる香りを選べば、バスタイムが癒しの時間になります。
敏感肌対応の処方設計か
妊娠中は肌のバリア機能が低下しやすく、少しの刺激にも反応しやすくなります。そのため「敏感肌用」と表示されている処方の商品を選ぶといいです。具体的には、石油系界面活性剤やパラベン、アルコールなどを含まない処方が望ましいです。低刺激・弱酸性・アレルギーテスト済みといった表示にも注目しましょう。使用前にパッチテストをしておくと、さらに不安なく使えます。
家族で使えるシンプル処方か
ボディソープを家族で共用する場合は、誰の肌にもやさしいシンプルな処方がおすすめです。着色料・合成香料・刺激成分が少なく、保湿力や洗浄力のバランスが取れた製品が理想的です。特に、赤ちゃんにも使える設計のものは、家族全員で使えます。日々の買い物や管理もラクになるため、家庭全体のスキンケアをシンプルに整えられます。
まとめ
妊娠中の肌は、これまでとはまるで別物のように変わっていくことがあります。
いつものボディソープが合わなくなったり、急にかゆみや乾燥を感じたり……その戸惑いは、決してあなただけではありません。
どんな成分を選べば安心なのか、どうケアすればいいのか。
悩みながらも、自分と赤ちゃんを思いやる気持ちがあるからこそ、そのひとつひとつの選択が大切になるのだと思います。
m.i(ミィ)は、そんな揺らぎの時期にそっと寄り添いながら、肌にもこころにもやさしいケアをお届けしていきたいと考えています。
今日のあなたが少しでも心地よく過ごせるように、私たちもその一歩を、そっと支え続けます。