Vol.52

妊娠中、肌が乾きやすく感じたら|保湿との付き合い方

  • 2026.5.20
  • m.i journal vol.52
  • コラム

妊娠中、「なんだか肌がいつもより乾いている気がする……」と感じたことはありませんか。妊娠中の肌の乾燥は、ホルモンバランスの変化などによって起こる、自然な体のサインです。この記事では、乾燥が起こる理由と、無理なく続けられる保湿ケアのコツを、わかりやすくご紹介します。体に合った小さな工夫を重ねながら、肌をやさしくいたわっていきましょう。

妊娠すると肌が乾燥しやすくなる理由

妊娠中の肌の乾燥は、体の内側で起きているさまざまな変化が関わっています。ホルモンバランスの乱れや体内の水分配分の変化など、複数の要因が重なることで、肌が乾きやすい状態になることがあるのです。まずはその仕組みを知ることが、上手なケアへの第一歩になります。

ホルモンバランスの変化が肌に影響するから

妊娠中はプロゲステロンをはじめとするホルモンの分泌が大きく変化し、皮脂の分泌バランスが崩れやすくなります。肌のバリア機能が低下することで水分が蒸発しやすくなるため、乾燥を感じやすくなるのです。ホルモンの変化は妊娠にともなう自然な反応なので、あまり心配しなくても大丈夫です。

体内の水分が赤ちゃんに優先されるから

妊娠中は赤ちゃんの成長を支えるため、体内の水分や栄養が優先的に使われます。そのぶん、お母さん自身の肌には水分が届きにくくなることも。羊水の維持や血液量の増加など、体の中でさまざまな働きが活発になるため、肌が乾きやすくなる場合があります。

乾燥が気になりやすい部位と症状

妊娠中の乾燥は、全身どこにでも起こる可能性がありますが、特に気になりやすい部位があります。体の変化が大きい部分ほど乾燥のサインが出やすいため、早めに気づいて対処できるよう、代表的な箇所と症状を把握しておきましょう。

お腹まわりのかゆみとつっぱり感

お腹が大きくなるにつれて皮膚が引き伸ばされ、水分バランスが乱れやすくなります。かゆみやつっぱり感を覚える方も多く、特に妊娠中期以降から症状が出やすい傾向があります。乾燥による肌への負担を和らげるためにも、お腹まわりへの早めの保湿ケアが心強い助けになります。

顔や手足のカサつき

頬や額まわり、手の甲やすねなど、もともと乾燥しやすい部位は妊娠中さらにケアが必要になることがあります。カサつきや粉を吹いたような感触が出てくる場合もあるでしょう。季節によって症状が強く出ることもあるため、こまめなケアを習慣にしておくと安心です。

保湿ケアで肌を守るために知っておきたいこと

「なんとなく保湿している」という方も、ケアの目的や効果を改めて知ることで、日々のケアが変わってくるかもしれません。乾燥が肌にどんな影響を与えるのか、保湿することでどんな変化が期待できるのか、一緒に確認してみましょう。

乾燥すると肌が敏感になりやすいこともある

肌が乾燥すると、バリア機能が低下して外部からの刺激を受けやすくなります。かゆみや赤みが出やすくなるだけでなく、ちょっとした刺激にも敏感に反応してしまうことも。乾燥を放置せず、早めに保湿ケアをすることが、肌トラブルの予防につながるでしょう。

保湿ケアで肌をやわらかく保ちやすくなる

保湿ケアを習慣にすることで、肌の水分量を保ちやすくなります。肌がやわらかくなることで、つっぱり感や小じわが気になりにくくなる場合もあるでしょう。シンプルなケアを毎日続けることが、肌の状態を整える助けになります。焦らず少しずつ積み重ねていきましょう。

保湿ケアを始める時期とタイミング

保湿ケアは「乾燥してから始めるもの」と思っていませんか。実は、症状が出る前から意識しておくことが大切です。いつから・どのタイミングでケアを取り入れるとよいか、ポイントをご紹介します。

妊娠初期から意識しておくと安心

肌の乾燥は、妊娠が進むにつれて強くなる傾向があります。お腹が目立ち始める前の妊娠初期から保湿を意識しておくと、肌が変化しても対応しやすくなるでしょう。早めのケアは乾燥によるかゆみや肌荒れの予防にもつながるため、気づいたときから取り入れてみましょう。

入浴後すぐのケアが効果的

お風呂上がりは肌の水分が蒸発しやすいタイミングです。浴室を出てから5〜10分以内に保湿ケアをすると、潤いを逃がしにくくなります。乾いてからケアするよりも、水分がまだ残っているうちに保湿ケアをする方が、保湿効果を感じやすいとも言われています。

妊娠中の保湿ケアで大切にしたいこと

保湿ケアを取り入れる際、妊娠中だからこそ気にしておきたいポイントがいくつかあります。アイテム選びからケアの仕方まで、無理なく続けられる工夫を意識するだけで、肌への負担を減らしながら上手にケアができるようになるでしょう。

低刺激でシンプルな成分のものを選ぶ

妊娠中は香りに敏感になったり、今まで使っていて問題がなかった成分でも、肌荒れを起こしやすくなったりすることがあります。そのため、アルコールフリーや無香料、低刺激処方など、できるだけシンプルな成分で作られた保湿アイテムを選ぶと安心です。今まで使っていたものが合わないと感じたら、ベビー用を兼ねたローションや敏感肌向けのアイテムを試してみるのも良いでしょう。

たっぷり使える量とテクスチャーを重視する

保湿アイテムは少量より、たっぷり使う方が効果を感じやすいです。お腹や腰まわりなど広い範囲をケアする必要があるため、コスパよく使えるサイズのものを選ぶと続けやすくなります。テクスチャーも自分の肌や好みに合ったものを選ぶことで、毎日のケアが楽しくなるでしょう。

季節に合わせた保湿ケアをする

夏は汗で蒸れやすく、冬は空気の乾燥が肌の水分を奪いやすくなります。季節によって肌の状態が変わるため、使うアイテムや量を柔軟に調整するのがおすすめです。夏はさっぱりしたテクスチャー、冬は保湿力の高いクリームやオイルなど、肌の様子を見ながら選んでみましょう。

おうちでできる保湿習慣のコツ

保湿ケアはアイテムを使うことだけではありません。毎日の生活習慣を少し見直すだけでも、肌の乾燥を和らげる助けになります。特別な準備がなくてもできる工夫を、日常に取り入れてみましょう。

お風呂の温度と時間に気をつける

熱いお湯に長く浸かると、肌の皮脂や水分が失われやすくなります。38〜40℃程度のぬるめのお湯で、長湯を避けることが大切です。シャワーを肌に直接長く当てすぎるのも乾燥を招くことがあるため、やさしく洗うよう心がけてみましょう。

部屋の湿度を保つ工夫をする

乾燥した空気の中にいると、肌から水分が奪われやすくなります。室内の湿度を50〜60%程度に保つことが理想とされており、加湿器の使用や洗濯物の室内干しなど、手軽にできる工夫から始めるのがおすすめです。特に冬や冷暖房使用時は、意識的に湿度を管理してみましょう。

内側からできる乾燥対策

肌の乾燥は外からのケアだけでなく、体の内側からのアプローチも大切です。食事や水分補給を意識することで、肌のうるおいを内側から支えることができます。毎日の食生活に少し意識を加えてみましょう。

こまめな水分補給

肌の潤いを保つためには、外からのケアだけでなく内側からの水分補給も欠かせません。のどが乾く前に、こまめに水を飲む習慣をつけることで、肌のうるおいを保ちやすくなります。カフェインを多く含む飲み物より、水や麦茶・ノンカフェインの飲み物を積極的に取り入れるのも良いでしょう。

肌をつくる栄養素を意識した食事

肌のバリア機能を支えるには、ビタミンCやビタミンE、必須脂肪酸などの栄養素が役立ちます。野菜や果物、ナッツ類、魚などをバランスよく食事に取り入れるよう意識してみましょう。特定の食品を大量に摂る必要はなく、日頃から少しずつ意識することが、肌の健やかさにつながります。

まとめ

妊娠中の保湿ケアは、完璧にこなすことよりも、無理なく続けることの方が大切です。今回ご紹介したことをすべて実践しようとしなくても大丈夫。できそうなことからひとつずつ試してみてくださいね。

妊娠中の肌の乾燥は、体がホルモンや水分のバランスを一生懸命調整している証拠でもあります。ほとんどの場合は一時的な変化であり、出産後に落ち着いていくことも多いです。「なんで乾燥するの」と自分を責めず、体が変化しているサインだと受け止めてみてくださいね。

m.i(ミィ)は、肌の変化が気になるマタニティ期のあなたにそっと寄り添いたいと考えています。できることから少しずつ、自分のペースで。完璧を求めなくても大丈夫です。毎日の小さなケアが積み重なって、心も肌もやわらかく整っていきますように。