産後の乾燥肌がつらい…その原因と今日からできる対策を紹介
- 2025.10.28
- m.i journal vol.35
- コラム
出産後、「肌がガサガサする」「かゆくてイライラする」そんなお悩みはありませんか?
慣れない育児に追われて、自分のケアはつい後回しになってしまいますよね。気づけば粉ふきや赤みが出て、「私の肌どうしちゃったの?」と戸惑うママも多いはず。
本記事では、産後に乾燥肌が起こる原因と、今日からできる具体的な対策を紹介します。
読み終えた頃には、自分に合ったケア方法がわかり、忙しい毎日でも肌のうるおいを取り戻せるようになるはずです。
産後に乾燥肌になりやすいのはなぜ?
出産後、肌が急に乾燥しやすくなったと感じる方は少なくありません。これは、産後の体の内側で起こる変化が大きく影響しています。産後はホルモンバランスの変化に加え、便秘や内臓の疲れ、そして睡眠不足やストレスなどが重なり、肌のうるおいが奪われやすくなります。日々の生活の中で肌の変化に戸惑うこともあるかもしれませんが、原因を知れば対処法も見えてくるでしょう。
ホルモンバランスの変化でうるおい不足に
産後は女性ホルモンの分泌が大きく変化し、肌の保湿機能が低下します。それは妊娠中に多く分泌されていたエストロゲンやプロゲステロンが、出産を機に一気に減少するためです。これにより、皮脂や水分の分泌量も減り、肌のバリア機能が弱まりやすくなります。肌がヒリヒリしたり、粉をふいたようになるのは、うるおい不足が原因のことが多いです。産後の乾燥はホルモンの変化による自然な反応なので、不安になる必要はありません。
便秘や内臓疲労による代謝の乱れ
産後は便秘になりやすく、腸内環境の悪化が肌にも影響します。腸の動きが鈍ることで老廃物の排出がスムーズにいかず、体内に不要なものがたまりやすくなっています。その結果、代謝のバランスが崩れ、肌のターンオーバーも乱れがちに。特に内臓が疲れていると血流も低下し、肌への栄養が行き届きにくくなります。毎日の食事で腸にやさしい食材を意識すれば、乾燥予防にもつながります。
ストレスや寝不足が肌に影響する
育児中は思うように眠れず、心身ともにストレスを感じやすくなります。睡眠不足や疲労がたまると、自律神経のバランスが崩れ、血流やホルモンの働きにも悪影響を与えます。結果として肌の回復力が落ち、乾燥しやすい状態が続くのです。また、ストレスは皮脂の分泌を乱し、かゆみや肌荒れを悪化させる場合もあります。少しの時間でも「休む」ことを意識してみましょう。
乾燥肌が引き起こす産後の肌トラブル

産後の乾燥肌は、見た目の変化だけでなく、赤み・かゆみ・粉ふき・皮むけ・湿疹など、つらい肌トラブルを引き起こす原因にもなります。乾いた肌はバリア機能が弱くなり、ちょっとした刺激にも敏感になってしまうため、抱っこや家事のときにもピリピリ…と感じやすくなりますよね。「これくらい大丈夫」と我慢せず、早めにケアをはじめることがとても大切です。
赤みやかゆみが出る
乾燥した肌は外部刺激に弱く、赤みやかゆみといった反応が出やすくなります。肌のうるおいが不足すると、表面のバリア機能が低下し、ちょっとした摩擦やほこりでも炎症が起こりやすくなります。特に頬や口まわりなど、皮膚が薄い部分は敏感になりがちです。赤ちゃんの世話で手がふさがっていると、無意識にかいてしまい、悪化する場合も。赤みやかゆみを防ぐには、丁寧な保湿と刺激の少ない生活習慣が欠かせません。
粉ふきや皮むけ
肌の乾燥が進むと、水分不足により角質がはがれやすくなり、粉ふきや皮むけが起こります。特に頬や額、鼻まわりなどに現れることが多く、見た目にも気になる部分です。皮がめくれると化粧がうまくのらず、外出が億劫になることも。洗顔やタオルの使い方が乱暴だと、さらに状態が悪化する場合もあるため注意が必要です。やさしく洗ってたっぷり保湿するのが、悪化を防ぐポイントです。
湿疹やブツブツが出る
乾燥がひどくなると、肌が過敏になり、湿疹や小さなブツブツが現れることがあります。これは乾燥によるバリア低下に加え、刺激物や汗、ホコリなどに対する反応が出やすくなるためです。赤みやかゆみをともなうこともあり、触ると悪化してしまうケースも少なくありません。見た目が気になって気持ちも沈みがちになりますが、まずは肌をしっかり保湿し、必要に応じて皮膚科の受診を検討するのも一つの手です。
今日から始めよう!産後の乾燥肌ケア

出産を終えたばかりのママの肌は、想像以上にデリケート。ホルモンバランスの変化や睡眠不足、慣れない育児の疲れなど、さまざまな要因が重なって、肌のうるおいが奪われやすくなっています。だからこそ大切なのは、肌にやさしく寄り添いながらうるおいを補うケアを「今」から始めること。スキンケアに時間をかけられなくても、続けやすくて心地よいことが、産後ケアのいちばんのポイントです。
高保湿タイプのスキンケアでしっかり保湿する
乾燥した肌には、高保湿タイプのスキンケアでうるおいを満たすことが効果的です。たとえば、セラミド、ヒアルロン酸、アミノ酸、スクワランなどと表記されているものは、肌が敏感になりやすい時期にも取り入れやすい成分です。また、気になる方は、無香料、アルコールフリー、パラベンフリーの記載にも注目してアイテムを選んでみてください。スキンケアだけでなく、お風呂で使うボディソープも、肌へのやさしさを考えるうえで大切なアイテム。洗浄力が強すぎないものや、保湿成分が配合されているものを選ぶことで、洗いながら肌のうるおいを守ることができます。香りが控えめに設計されているものや、今の自分の好みに合った香りを選ぶことも、毎日のケアを心地よく続けるためのひとつの工夫です。m.iのボディソープは、スクワランや植物由来の保湿成分※を配合し、肌の角質層までしっかりうるおいを届ける処方に。産後の敏感な肌にもやさしく寄り添いながら、毎日のバスタイムを心地よいケアの時間へと導きます。
※セラミドAP、セラミドNP、シア脂、ホホバ種子油、オリーブ果実油
摩擦を避けてやさしく洗顔する
乾燥を悪化させないためには、日々の洗い方にも気を配ることが大切です。摩擦が強すぎると肌のバリア機能が傷つきやすくなるため、「やさしく洗う」を意識しましょう。洗顔料は弱酸性でマイルドなものを選び、濃密な泡で肌を包み込むように洗うのがおすすめです。手と肌が直接こすれ合わないようにすると、刺激をぐっと減らすことができます。すすぎの際も熱すぎるお湯は避け、ぬるま湯で丁寧に洗い流すことがポイントです。こうした小さな工夫が、乾燥を防ぐスキンケアの第一歩になります。
紫外線から肌を守る習慣をつける
肌をいたわるケアは洗うときだけでなく、日中の過ごし方にも関係しています。中でも見落としがちなのが、紫外線によるダメージです。紫外線は肌の水分を奪い、バリア機能を弱らせるため、乾燥しやすくなる原因の一つです。特に産後は肌が敏感になっており、刺激に対して過敏に反応しやすい状態になります。外出時はもちろん、部屋の中でも窓際にいる時間が長いときは日焼け止めを使う習慣をつけましょう。帽子や日傘、UVカットの衣類を活用するのも効果的です。毎日の紫外線対策をコツコツ続ければ、うるおいを守りやすい肌づくりにつながります。
毎日の暮らしにも取り入れたい乾燥対策

スキンケアだけでなく、日々の暮らしの中にも乾燥対策のヒントがあります。室内環境や心の状態、食事や生活リズムはすべて肌とつながっています。肌が敏感な産後こそ、無理なく取り入れられる方法で内外からケアをしていきましょう。
部屋の湿度管理で肌を乾燥から守る
室内の空気が乾燥すると、肌の水分もどんどん奪われてしまいます。特に秋冬や冷暖房を使う季節は、湿度を40~60%に保つのが理想的。加湿器の使用はもちろん、濡れタオルを干したり、観葉植物を置いたりするのも効果的。肌をうるおすには、過ごす空間もうるおっていることが大切です。
ストレスをためこまない過ごし方を意識する
ストレスは肌の大敵です。自律神経の乱れがバリア機能に影響し、乾燥や肌荒れを引き起こす原因にもなります。育児中は思うようにいかないことが多いですが、ママ自身が心地よく過ごすこともとても大切なケアの一つ。お気に入りの音楽を聴く、アロマをたく、深呼吸する…ほんの数分でも、自分を労わる時間をつくってみましょう。
発酵食品や食物繊維で内側からケアをする
腸内環境を整えることは、肌のうるおいを保つためにも役立ちます。発酵食品には善玉菌を増やす働きがあり、ヨーグルトや納豆、味噌などが手軽に取り入れられます。また、食物繊維は腸の働きを助け、便秘予防にも効果的です。毎日の食事に意識的に取り入れれば、内側から肌の調子をサポートできます。
軽い運動で代謝を整える
体を動かせば血行が良くなり、肌に必要な栄養や酸素が届きやすくなります。特に産後は運動不足になりがちですが、軽いストレッチや散歩だけでも十分効果があります。無理のない範囲で体をほぐすことが、代謝のサイクルを整える手助けになります。軽い運動は気分転換にもなり、心と体の両方にいい影響を与えてくれます。日常に、少しずつ軽い運動を取り入れてみましょう。
産後の肌はいつ元に戻るの?

産後の肌質が落ち着くまでの期間は、個人差があるものの一般的には3〜6ヶ月程度とされています。ホルモンバランスの乱れが少しずつ整っていけば、肌のターンオーバーも正常に戻っていきます。ただし、育児のストレスや寝不足が続くと、回復が遅れることもあるので、焦らずケアを続けるのがポイントです。無理のない範囲で保湿や食生活を整え、心と体のバランスを保ちながら過ごせば、回復への近道になります。
まとめ
産後の肌が思うように整わないと、気分まで沈んでしまうことがありますよね。毎日の忙しさの中で、自分のケアを後回しにしてしまうのは自然なこと。でも、肌の不調に気づけた今こそ、やさしいケアをはじめるチャンスです。
m.i(ミィ)は、産後の繊細な時期を過ごすあなたの味方です。無理をせず、自分にとって心地よい時間を過ごすことが、結果的により良い子育てにつながっていく——そんなふうに考えています。
少しずつ整えていくことで、肌だけでなく気持ちにもゆとりが生まれてきますように。

