産後に髪質が変わるのはなぜ?簡単にできるケアと生活習慣のポイント
- 2025.10.22
- m.i journal vol.34
- コラム
出産を経て、鏡に映る自分の髪に「なんだか前と違う…」と感じたことはありませんか?
うねりやパサつき、抜け毛など、産後の髪の変化は多くのママが経験するものです。この記事では、産後に髪質が変わる主な理由やよくあるお悩み、そして忙しい毎日でも無理なくできるケア方法と生活習慣の見直しポイントをご紹介します。
「変化した髪とうまく付き合っていきたい」そんな思いにやさしく寄り添う内容です。
産後に髪質が変わるのはなぜ?

産後に髪質が変わったと感じる背景には、ホルモンバランスの急激な変化があります。さらに、授乳や育児による睡眠不足、栄養の偏り、ストレスといった心身の負担も髪に影響を与えています。これらが重なることで、「髪が広がる」「パサつく」「抜け毛が増えた」といった変化が起こりやすくなるのです。
髪質の変化は一時的なものであることがほとんど。だからこそ、自分を責める必要はありません。少しずつ日々のケアや習慣を見直しながら、やさしく整えていきましょう。
ホルモンバランスの変化が影響する
妊娠中は女性ホルモンの分泌が増え、髪が抜けにくくなります。しかし出産後はそのホルモン量が一気に減少し、休止していた毛が一斉に抜ける「産後脱毛」が起きます。これにより、全体のボリュームが減ったり、新しく生えた短い毛が目立ったりといった変化が起こるのです。ホルモンバランスの乱れは、髪の質感やまとまりにも影響を与えるため、急な髪質の変化に戸惑う方も少なくありません。
栄養や睡眠の不足が髪に表れる
髪の健康を保つには、たんぱく質や鉄分、ビタミンB群などが欠かせません。これらが不足すると髪が細くなったり、ツヤを失ったりします。また、睡眠不足が続くと体の回復が追いつかず、髪や頭皮のターンオーバーにも悪影響を与えます。産後は赤ちゃんのお世話で自分の食事や睡眠がおろそかになりがちですが、バランスの良い食事と短時間でも深く眠れる工夫が必要です。
ストレスや疲れで頭皮環境が不安定になる
産後は、慣れない育児や睡眠不足、外出の制限などでストレスがたまりやすい時期です。強いストレスは自律神経のバランスを乱し、血行不良や皮脂の過剰分泌につながります。その結果、頭皮の乾燥やベタつき、かゆみなどの不調が起こりやすくなります。頭皮環境が悪化すると、健康な髪が育ちにくくなり、髪質の変化としてあらわれてしまうのです。リフレッシュの時間を意識的に作ることも、髪のためには重要です。
こんな変化が出やすい!産後の髪の悩み

産後の髪には、さまざまな変化が現れやすくなります。特に「うねり」「パサつき」「抜け毛」「かゆみ」などが多くのママのお悩みに。まずはどんな変化が起こりやすいのかを知って、焦らず向き合っていきましょう。
うねりやクセが出やすくなる
髪にうねりやクセが出るのは、ホルモン変化や乾燥によって髪の水分バランスが崩れるためです。特に産後は、髪の内部が不安定になり、毛流れや形が変わりやすくなります。また、出産を機に髪質そのものが変わったと感じる人も少なくありません。「くせ毛が強くなった」「まとまりにくくなった」という声もよくあります。これらは一時的な場合が多いため、焦らずケアするのが大切です。
髪が乾燥して広がりやすくなる
産後は髪が乾燥しやすく、広がりやすい状態になります。自然乾燥や紫外線の影響も受けやすく、パサつきが目立つことも。保湿系のオイルやミルクを活用するだけでも、髪の見た目や手触りが整いやすくなります。
抜け毛や切れ毛が目立ちやすくなる
産後の抜け毛や切れ毛は、ホルモンの急激な変化によるもので、多くのママが経験する自然な現象です。シャンプーのたびにごっそり抜けたり、ちょっとした刺激で髪が切れたりと不安になるかもしれませんが、半年~1年ほどで落ち着くことがほとんどです。
かゆみやフケが出やすくなる
産後は、ホルモンの変化や生活リズムの乱れで、頭皮が敏感になりやすい時期です。乾燥や過剰な皮脂分泌が、かゆみやフケの原因になることも。洗いすぎず、低刺激のシャンプーでやさしくケアすることで、頭皮の状態が落ち着くこともあります。
産後の髪質を整えるためのケア方法

髪質が変わったと感じたら、日々のケアを見直してみましょう。産後の髪や頭皮はとても繊細で、以前と同じケアでは合わない場合もあります。
産後の敏感な時期でもやさしく使えるブランドとしておすすめなのが、「m.i」のチェリッシュ マム シリーズです。
「乾燥するのにべたつく頭皮と、パサつく髪をやさしくいたわる」設計で、産後の髪と頭皮にやさしく寄り添ってくれます。
洗い方や乾かし方を見直す
シャンプーは指の腹でやさしく洗い、ぬるま湯でしっかりすすぐことが大切です。乾かすときは、タオルでこすらず水分を押さえるように拭きましょう。ドライヤーは髪から15cmほど離して使うと負担を減らせます。
頭皮マッサージで血行のめぐりを促す
頭皮の血流が滞りやすくなる産後の頭皮。マッサージを取り入れれば血行が促進され、髪に栄養がよく届きます。シャンプー前やお風呂上がりに、指の腹で円を描くようにマッサージしてあげましょう。毎日少しずつ続ければ、頭皮がやわらかくなり髪のハリやコシも変わってきます。
紫外線から髪と頭皮を守る
肌と同様に、髪や頭皮も紫外線ダメージを受けやすくなっています。特に産後はバリア機能が低下しているため、外出時には帽子・日傘・UVカットスプレーを使うのが効果的です。髪の乾燥やカラーの退色、頭皮の炎症を防ぐためにも、紫外線対策は意識して取り入れていきましょう。
洗い流さないトリートメントで手軽にプラスケア
育児中は自分のケアに時間をかけにくいもの。そんなときに取り入れやすいのが、洗い流さないトリートメントです。ドライヤー前に使えば髪の内部にうるおいを閉じ込め、外からのダメージも防ぎやすくなります。さらに、m.iのシャンプーとトリートメントと合わせることで、毎日のケアにもうひとつ手軽なプラスケアを重ねることができます。朝のスタイリング前にも使えるので、忙しいママにとって頼もしい味方になってくれるはずです。
ドライヤーを変えて仕上がりを整える
髪が乾燥しやすい産後は、ドライヤーの種類にも注意が必要です。高温すぎる風は髪を傷める原因になります。低温モードや風量の調整ができるドライヤーなら、ダメージを抑えながらしっかり乾かせます。また、マイナスイオン機能などが付いているものを選ぶと、仕上がりがなめらかになりやすいです。毎日使う道具だからこそ、髪にやさしいものを選びましょう。
毎日の暮らしでできる髪と頭皮へのやさしい習慣

産後の髪や頭皮を整えるには、ケアアイテムだけでなく生活習慣も大切です。毎日の食事や休息、心の余裕を少しずつ整えれば、髪の状態もゆるやかに回復していきます。特別なことをしなくても、無理せず続けられる方法で、少しずつ整えていきましょう。
髪の元になる栄養をしっかり摂る
髪はたんぱく質からできており、日々の栄養が土台となります。特に、産後は授乳や回復で栄養が不足しやすいため、意識的に以下の栄養素を摂ることが大切です。
・たんぱく質(卵・大豆・魚・肉など)
・鉄分(レバー・ほうれん草・あさりなど)
・亜鉛(牡蠣・ナッツ類)
・ビタミンB群(納豆・バナナ・玄米など)
一度に完璧な食事をとる必要はありません。少しづつバランスの良い食事を取り入れることで、髪や頭皮の状態が安定しやすくなります。
質のよい睡眠で体の回復力を高める
睡眠中に髪の成長は進みます。特に、深い眠りのときに成長ホルモンが分泌されるため、睡眠の「質」が重要です。長時間寝られなくても、入眠前にスマホを見ない、湯船につかる、照明を落とすといった工夫で眠りの質を上げられます。「少しでもぐっすり眠る」を意識するだけで、回復力が変わってきます。
リフレッシュの時間をとってストレスを減らす
強いストレスは、自律神経の乱れや血行不良を引き起こし、髪や頭皮にも悪影響を与えます。産後はどうしても自分の時間が減りますが、ほんの数分でも「自分のための時間」を意識して取ることで、心が落ち着くでしょう。お気に入りのハーブティーを飲む、深呼吸をする、音楽を聴くなど、好きなことから始めてみてください。心が整えば、髪にもやさしさがめぐります。
まとめ

出産後、髪の変化に気づいて戸惑うのは、決してあなただけではありません。まとまりにくい髪、抜けやすい毛、いつもと違う手触り…。それは、がんばる日々のなかで体と心が静かに伝えているサインなのかもしれません。
mi(ミィ)は心と体に寄り添うブランドとして、そんな繊細な時期に寄り添うヘアケアを大切にしています。変化を否定するのではなく、「今の自分に合った方法を見つけていく」ことこそが、やさしいケアの第一歩だと考えています。
少しずつ、自分らしい髪との向き合い方が見つかっていきますように。

