産後でもおしゃれを楽しむ!髪を染める時に気をつけたいこと【美容師・研究チーム監修】
- 2025.10.13
- m.i journal vol.03
- インタビュー
出産後、髪のパサつきやプリン頭が気になっているのに、「授乳中でも染めていいの?」「美容院に行く時間なんてない…」と悩んでいませんか?
本記事では、産後に髪を染めるタイミングや注意点、セルフと美容院それぞれのメリットまで、育児中でもムリなくおしゃれを楽しめる方法をわかりやすく解説します。
読み終えるころには、自分に合った染め方が見つかり、鏡に向かう時間が少し楽しみになるかもしれません。(研究チームとは、タカラベルモント株式会社 化粧品研究開発部を指します。)
産後、髪を染めていいタイミングはいつ?
髪を染めたいと思っても、産後すぐにカラーするのはおすすめできません。出産後はホルモンバランスや体力の回復具合に個人差があるため、時期の判断がとても重要です。多くのママは1〜2ヶ月以降に染め始めることが多く、自分の体調や生活リズムが安定してからが目安になります。また、抜け毛や肌の敏感さなども考慮したいポイントです。無理に急ぐ必要はなく、心身が落ち着いてから染めることで、体への負担を減らし、より快適におしゃれを楽しめるようになります。
目安は体調が安定してから
髪を染めるタイミングは、まず体調が回復しているかがひとつの判断基準になります。産後すぐは体力が落ちていたり、肌が敏感になっていることが多く、カラー剤が刺激になる可能性もあるからです。例えば、寝不足が続いていたり、食欲が戻っていなかったりする場合は、もう少し様子を見るとよいでしょう。一般的には産後1〜2ヶ月以降、生活リズムが整ってきたタイミングで染める人が多く見られます。
不安なときは医師に相談してもOK
「本当に染めても大丈夫かな…」と迷ったときは、かかりつけの産婦人科や皮膚科に相談するのも一つの手です。特に、アレルギー体質だったり、肌荒れが出やすかったりする方は、事前に医師に確認すれば安心材料になります。また、薬を服用している場合や、体調に不安があるときも自己判断は避けましょう。
授乳中にカラーしても大丈夫?リスクと対策
授乳中に髪を染めることに不安を感じる方は少なくありません。ただし、一般的にカラー剤の成分が母乳に影響を与えるリスクは非常に低いとされています。正しい方法とタイミングを意識すれば、授乳中でも髪を染めることは可能です。ただし、薬剤のにおいや体調への影響が気になる場合もあるため、自分の体調や赤ちゃんの様子に合わせた判断が大切です。授乳のタイミングを調整したり、使用する薬剤を慎重に選ぶことで、リスクを減らすことができます。ここでは、授乳中に髪を染める際に知っておきたいポイントをご紹介します。
母乳への影響はほぼない
ヘアカラー剤に含まれる成分が母乳に移行する可能性は非常に低いとされ、現時点で「授乳中のカラーが母乳に悪影響を及ぼす」という科学的な根拠はほとんどありません。とはいえ、産後は睡眠不足やストレス、ホルモンバランスの影響で、体調が不安定になったり、肌が敏感になりやすくなることもあります。そのため、体調や肌の状態に応じて判断することが大切です。不安がある場合は、施術前に美容師や専門医に相談すると安心です。
薬剤やにおいが気になる時の工夫
においや薬剤の刺激が気になるときは、換気の良い場所で施術する、低刺激タイプのカラー剤を選ぶなどの工夫が効果的です。美容院では低刺激タイプの薬剤を使用してもらえることもあるため、事前に相談しておくと安心です。自宅で染める場合は、赤ちゃんの近くを避け、授乳直前を避ければにおい移りの心配を減らせます。施術後はしっかりと髪をすすぎ、においが残らないようにするのもポイントです。
産後にカラーする時の注意点【美容師監修】
出産後はホルモンバランスの変化や睡眠不足などにより、髪や頭皮が普段よりも敏感になりがちです。そのため、髪を染める際にはタイミングや方法に気をつける必要があります。特に抜け毛が多い時期や髪質が変わっている場合、カラーによる刺激が強く出てしまうこともあります。ダメージを減らすためには、髪の状態に合わせたケアを心がけましょう。ここでは、産後に髪を染める際に知っておきたい具体的な注意点を紹介します。
抜け毛が多い時期は頭皮や髪への刺激を避ける
抜け毛が増えている時期にカラーを行うと、頭皮や髪にかかる負担が大きくなります。産後は一時的にホルモンの影響で髪が抜けやすくなっており、その状態で薬剤を使うと、かゆみや炎症などの肌トラブルを起こすリスクがあります。施術を受ける場合は、刺激の少ないカラー剤を選ぶ、あるいは抜け毛が落ち着くまで時期を待つといった判断が大切です。肌が敏感になっていると感じたら、無理せずタイミングを見直してみてください。
髪質の変化で色ムラが出やすくなる
産後は髪のうねりやごわつき、乾燥といった変化が現れることがあります。こうした状態のまま染めると、色が均一に入らずムラになる場合があります。特にセルフカラーでは、部分的に染まりにくい箇所が出やすいため注意が必要です。美容院で相談すれば、髪の状態に合わせて色ムラを防ぐ施術をしてもらえることもあります。
乾燥しやすい髪に保湿ケアをプラスしよう
産後はホルモンバランスの変化によって皮脂の分泌量が変わり、髪がパサつきやすくなります。そのままカラーをすると、色持ちが悪くなったり、施術中に頭皮のヒリつきを感じやすくなったりすることもあります。
だからこそ、染める前後にはトリートメントやオイルなどでしっかりと保湿を行うことが大切です。特に自宅でカラーをする場合は、事前のケアを怠らないことで仕上がりに大きな差が出ます。日頃からの保湿ケアは、髪のダメージを防ぐ上でも役立ちますよ。
カラー頻度は控えめにして髪を労わる
産後の髪は一時的にダメージを受けやすくなっているため、カラーを繰り返せば負担が蓄積しやすくなります。頻繁に染めると、枝毛や切れ毛が増え、全体的な印象もまとまりにくくなる可能性があります。気になる部分だけをリタッチする、トーンを活かして根元が伸びても目立ちにくいカラーにするなど、頻度を抑える工夫がおすすめです。回数を減らせば、髪への負担も減り、長くきれいな状態を保ちやすくなります。
敏感肌の方や、かゆみが出たら無理せず中断を
産後はホルモンバランスの変化や生活リズムの乱れによって、肌が敏感になりやすい時期です。普段は問題なかったカラー剤でも、急に刺激を感じることがあります。施術中に頭皮のヒリつきを感じたり、かゆみや赤みが出てきたりした場合は、無理に染め続けるのは避けましょう。自宅でセルフカラーをしている場合でも、少しでも異変を感じたらすぐに洗い流してください。肌に合わないと感じたら、使用を控えて、必要に応じて皮膚科などで相談すると安心です。
美容院で染めるかセルフカラーか?育児中の選び方
育児中の髪染めは、美容院とセルフカラーのどちらを選ぶかで負担が大きく変わります。仕上がりを重視したい人には美容院、手軽さやコスパを優先したい人にはセルフが向いています。ライフスタイルや体調に合った方法を選ぶことで、無理せずおしゃれを楽しめます。
美容院で染めるメリット
美容院ではプロが施術を行うため、頭皮への刺激が少なく仕上がりもきれいです。髪の状態に合わせたカラー剤を選んでもらえる安心感もあります。最近は子連れOKや短時間で終わるメニューを用意している店舗も増えています。自分で染めるのが不安なときは、まずは美容院で相談してみるとよいでしょう。
セルフで染めるメリット
自宅で好きなタイミングに染められるセルフカラーは、育児中の強い味方です。ドラッグストアには低刺激タイプや短時間で染まる商品も多く、価格も手ごろです。準備と片付けの手間はあるものの、慣れれば時短にもつながります。市販のカラー剤は使い方を守り、パッチテストも忘れずに行いましょう。
生活スタイルや体調に合わせて選ぶのがポイント
赤ちゃんの成長や自分の体調によって、余裕のある日とそうでない日があります。そのときの状況に応じて、美容院とセルフを使い分けるのも一つの方法です。無理をしないことが一番大切なので、「今の自分にとってラクな方」を選ぶ意識を持つと、負担を減らして続けやすくなります。
まとめ
産後の髪色が気になるのは「自分を大切にしたい」という気持ちのあらわれなのかもしれません。
でも、体調や心の余裕は人それぞれ。迷いながらでも、自分に合う方法を選べば大丈夫です。
おしゃれを楽しむことが、日々の中でそっと気持ちを明るくしてくれますように。
m.i(ミィ)は、そんなあなたの選択がやさしく続いていくことを、これからも見守っています。今日の一歩が、ほんの少しの自信につながりますように。