Vol.30

妊娠線予防はいつから?妊娠初期から始めたいケアの基本と注意点

  • 2025.10.3
  • m.i journal vol.30
  • コラム

「妊娠線っていつからできるの?まだ大丈夫かな?」と、少し不安に思っていませんか。
妊娠線は、気がつかないうちにできてしまうことも多く、予防のタイミングを逃して後悔する人も少なくありません。この記事では、妊娠線ができる原因や、予防にベストなタイミング、そしてクリームの選び方や使い方までを解説します。読み終える頃には、あなたに合ったケア方法が見つかって、出産後も肌に自信を持てるようになっているはずです。

妊娠線はなぜできる?原因とメカニズムを知ろう

妊娠線は、皮膚の奥にある「真皮」が、急激な皮膚の伸びに耐えられず裂けてしまうことで起こります。妊娠中はお腹まわりを中心に体型が変化し、皮膚が強く引き伸ばされるため、皮膚内部の繊維が傷つきやすくなります。さらに、ホルモンの影響で肌の弾力も低下しやすくなるため、妊娠線ができやすくなるのです。表面にはすじ状の線として現れ、一度できると完全に消すのは難しいと言われています。だからこそ、「できてから」よりも「できる前の予防」がとても大切なのです。

妊娠線ができやすい人の体質とは?

妊娠線はすべての妊婦さんにできるわけではありませんが、体質によってできやすい人がいます。肌の性質や体型、家族の傾向などを知っておくことで、自分に合った対策が立てやすくなります。妊娠線ができやすい条件に当てはまる人は、早めにケアを始めるといいでしょう。

乾燥肌・小柄な人

肌が乾燥しやすい人は、皮膚の弾力が弱くなりがちです。そのため、急激な皮膚の伸びに対応できず妊娠線ができやすくなります。また、小柄でお腹まわりに余裕が少ない人は、お腹の皮膚が引き伸ばされやすく、妊娠線ができやすい傾向にあります。どちらのタイプにも共通するのは、保湿ケアの重要性です。早いうちからしっかり保湿して、皮膚にうるおいと柔軟性を保つことが予防につながります。

遺伝や家族に妊娠線がある

妊娠線は体質的な要因も関係しており、家族に妊娠線ができた人がいる場合は、自分もできやすい可能性があります。体質的な部分はコントロールできませんが、事前に自分の体質を知っておくことが大切です。保湿や体重管理を意識して、早めに妊娠線の予防ケアを取り入れましょう。

その他のケース

多胎妊娠や高齢出産も、妊娠線ができやすい要因の一つです。双子や三つ子を妊娠している場合は、お腹の大きくなるスピードが早く、皮膚が急激に引き伸ばされやすくなります。これにより、真皮が裂けやすくなり妊娠線のリスクが高まります。35歳以上では皮膚の弾力や再生力が落ちてきているため、より丁寧なケアが必要です。通常よりも丁寧な保湿で、皮膚の柔軟性を保つことが大切です。自分の体の状態を理解し、早めの対策を心がけましょう。

妊娠線の予防はいつから始めればいい?

妊娠線の予防は、できるだけ早い時期から始めることが大切です。お腹のふくらみが目立ちはじめる頃には、すでに皮膚の内部で変化が起きている場合があります。そのため、「見えてから」ではなく「見える前」にケアをすることをおすすめします。特に、肌が乾燥しやすい人や、妊娠線ができやすい体質に当てはまる人は、早めに保湿ケアを取り入れましょう。

妊娠線ができやすいタイミングとは

妊娠線は、急にお腹が大きくなりやすい時期にできやすい傾向があります。多くの場合、妊娠中期から後期にかけて皮膚が急激に伸び始め、真皮に負担がかかりやすくなります。特に妊娠6~8ヶ月頃はお腹の膨らみが急激に進むため、この時期に妊娠線ができる人が多いです。ただし、人によって体型や肌の状態は異なるため、「いつできるか」は一概に言えません。早い人では、妊娠5ヶ月頃から妊娠線が現れることもあります。

妊娠初期からのケアが理想

妊娠線をしっかり予防したいなら、妊娠初期からケアを始めるのがおすすめです。妊娠初期はお腹の変化が目立たなくても、皮膚の内側ではすでに妊娠の影響が始まっています。この段階で肌の保湿や柔軟性を高めておくと、後の皮膚の伸びにも耐えやすくなります。習慣として早めに妊娠線ケアを取り入れておけば、妊娠中に無理なく続けられるというメリットもあります。体調に合わせて、無香料や低刺激のクリームから始めてみましょう。

妊娠線予防クリームの選び方

妊娠線を予防するには、毎日使いたくなるクリームを選ぶことが大切です。成分やテクスチャー、香りなど、自分に合ったものを選べば、無理なく継続しやすくなります。特に肌が敏感になりやすい妊娠期は、刺激の少ないタイプを選ぶと安心です。以下では、成分とテクスチャーの観点からクリーム選びのポイントを紹介します。

保湿力と低刺激を基準に選ぶ

妊娠線予防では、しっかりと保湿できて、刺激の少ないものを選ぶことが重要です。皮膚が乾燥すると柔軟性が失われ、妊娠線ができやすくなります。保湿力があるといわれている成分には、以下のようなものがあります。

・セラミド

・ヒアルロン酸

・シアバター

・ホホバオイル

 

一方、妊娠中の肌は通常よりもデリケートです。香料やアルコール、パラベンなど刺激になりやすい成分は、避けたほうが安心です。成分表示をよく確認し、「低刺激」「無香料」などの表示がある製品がおすすめです。

クリームとオイルは目的に合わせて選ぶ

妊娠線ケアには、クリームだけでなくオイルも使えます。

クリーム:水分と油分のバランスがよく、全身に使いやすい。しっとり感が持続。

オイル:表面をコーティングして水分の蒸発を防ぐ。乾燥が気になるときやお風呂上がりに◎。

使い分けの例としては、朝はクリーム、夜はオイルというように、シーンに応じて取り入れるのもおすすめです。自分のライフスタイルや好みに合わせて、無理なく続けられるものを選びましょう。

妊娠線予防クリームの正しい使い方

妊娠線をしっかり予防するためには、クリームを「いつ」「どれくらい」「どのように塗るか」がとても大切です。正しい使い方を知っておけば、肌のうるおいと柔軟性をしっかり保つことができます。ここでは、毎日のケアに取り入れやすい塗り方のコツをご紹介します。

塗るベストタイミング

クリームは、肌がやわらかくなっていて、乾燥しにくいタイミングで塗るのが効果的です。おすすめは、入浴後すぐのタイミング。お風呂上がりは毛穴が開いていて、肌も水分を含んでいるため、クリームがぐっとなじみやすくなります。朝の着替え前に塗るのも、乾燥対策としておすすめです。

塗る頻度

理想的なケアの頻度は1日1〜2回。朝と夜に分けて塗ることで、1日を通して肌のうるおいをキープできます。乾燥が気になるときは、日中に追加の保湿もおすすめです。大切なのは、無理せず毎日続けること。1回の量が少なくても、こまめにケアすることで肌の調子は少しずつ整っていきます。使用量の目安は、手のひらにやや多めに取る程度。肌の状態を見ながら、自分に合ったペースを見つけましょう。

部位別に注意したい塗り方

妊娠線はお腹だけでなく、バスト、腰まわり、太もも、おしりにもできやすいです。特に、皮膚が薄くて伸びやすい部分は重点的にケアしましょう。お腹は円を描くようにやさしく塗り込み、バストは下から持ち上げるように塗ると効果的です。太ももやおしりは下から上に向かって塗ると、血流を促す効果も期待できます。力を入れすぎず、摩擦を避けてやさしくなじませることがポイントです。塗り残しのないように、全体をまんべんなくケアしましょう。

妊娠線ができてしまった場合の対処法

「妊娠線ができてしまった…」と気づいたとき、少し落ち込んでしまうこともあるかもしれません。でも大丈夫。完全に消すことは難しいといわれていますが、適切なケアを続けることで、少しずつ目立たなくすることは可能です。肌の状態に合わせて、できることからやさしく取り入れていきましょう。ここでは、自宅でできるお手入れ方法と、専門機関での治療についてご紹介します。

自宅でできるセルフケアの方法

妊娠線ができたあとも、保湿を続けることはとても大切です。ヒアルロン酸やセラミドなどの高保湿成分が入ったクリームを使うと、肌のうるおいを保ちやすくなります。肌がうるおってやわらかくなることで、妊娠線が少しずつ目立ちにくく感じられるようになる方も。また、マッサージをプラスするのもおすすめです。血行が促されると、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)も整いやすくなります。ただし、力を入れすぎたり強くこすったりするのはNG。「手のひらであたためて包みこむ」ような感覚で、肌にやさしく触れるのがポイントです。毎日少しずつでも続けることが、未来の肌につながっていきます。

皮膚科や美容クリニックで受けられる治療法

「もっとしっかりケアしたい」「セルフケアだけでは不安…」という方には、皮膚科や美容クリニックでの専門的な治療も選択肢の一つです。

代表的な治療法には、次のようなものがあります。

フラクショナルレーザー:微細なレーザーで肌の再生を促す

ダーマペン:細かな針で肌を刺激してターンオーバーを活性化

炭酸ガスレーザーや光治療:肌の凹凸や色むらを整える

これらの治療は、肌の再生力を高めて、線の凹凸や色味を目立ちにくくすることが目的です。効果には個人差があり、数回の施術が必要な場合もあります。費用も数万円〜とやや高額になることがあるため、信頼できるクリニックでしっかりカウンセリングを受けることが大切です。セルフケアと併用しながら、無理のない方法で前向きにケアを続けていきましょう。

まとめ

妊娠線のこと、気になりながらも「まだ大丈夫かな」と、つい後回しにしてしまうこともあるかもしれません。

あなた自身の肌やからだを思いやる気持ちはあるのに、どう行動すればいいのかわからなかったり、毎日の忙しさの中でそれどころじゃない…そんな日々もありますよね。

それでも、少しずつでも自分に合った方法を探して、始めようとしていること——それだけでも十分すてきなことだと思います。

正解を急ぐ必要はありません。できることから、少しずつ始めていけば、それで十分なのです。

m.i(ミィ)は、そんなあなたの選択を、そっと応援し続けていきます。

今日のケアが、明日の自信につながっていきますように。