産後女性の“こころ”と“からだ”を整えるリカバリー・セルフケアトレンド2024
- 2025.2.27
- m.i journal vol.05
- コラム
妊娠・出産は、うれしさとともに、初めてのことも多く不安や孤独を感じやすい時期です。特に産後のママは心身ともにとても疲れている状態で十分な休息が必要ですが、「赤ちゃんが最優先で、自分のことはあとまわし」になるママがほとんどです。そんな状態にある産後ママが自身のリカバリーのために取り入れてる「セルフケア」について、一般社団法人日本リカバリー協会(事務局:神奈川県厚木市、代表理事:片野秀樹)の技術協力※のもと、産後女性のこころとからだの変化に着目したリカバリ―・セルフケア行動に関する分析を行いました。
※1 0万人を対象とした「リカバリー(休養)」に関する調査『ココロの体力測定 2024』のデータ抽出・集計・分析
産後女性のリカバリー・セルフケア行動、最も実施率が高いのは「入浴する」40.5%
自宅で簡単にできる行動が中心
2024年の産後女性のリカバリー(休養・疲労解消)を目的としたセルフケア行動の実施率を見ると、1位「入浴する」40.5%、2位「寝転んだり、リラックスした姿勢をとる」35.9%、3位「家族と過ごす」35.6%、4位「SNSをみる(X(旧Twitter),Facebook,instagram等)」34.9%、5位「人としゃべる(電話他)」20.7%という結果となりました。
子育てや家事で追われている生活の中で、自宅などで手軽にできることを中心に行動していることが分かりました。一方、21位「エステに行く」3.7%、23位「スポーツ・運動で汗をかく」3.1%、24位「ヘッドスパに行く」3.0%などの外出を伴う行動は低い傾向になっています。
2023年と比較して、「整体、マッサージを受ける」、「ボディーケアをする」の実施率が増加
身体のケアを積極的に取り入れる人が増えている
産後女性のリカバリー(休養・疲労解消)を目的としたセルフケア行動の実施率を2023年から2024年にかけて、上昇率が高い順に比較すると、1位「整体、マッサージを受ける」12.0%(2023年と比較して約1.30倍)、 2位「ボディーケアをする」7.0%(約1.25倍)、3位「ヘッドスパに行く」3.0%(約1.22倍)、4位「医学に関する知識を得る」5.0%(約1.21倍)、5位「エステに行く」3.7%(約1.20倍)という結果となりました。一方、2023年より下降している行動は、25位「ヘアケア(頭皮ケア)をする」3.8%(約0.89倍)、26位「アロマテラピー」1.3%(約0.75倍)となっています。
自宅や外出先に関わらず、身体のケアを積極的に実施する人はまだ少ないものの、少しずつ増加していることが分かります。
産後女性のリカバリーのカギは、「孤独の解消」、「美容行動の取り入れ」、「マタニティー期からの我慢の解放」
産後女性のリカバリー(休養・疲労解消)を目的とした、セルフケア行動の実施率を、女性全体と産後期の女性で比較したところ、産後期の女性の実施率が全体より約1.10倍以上高い行動がいくつか見られました。1位は「家族と過ごす」35.6%(女性全体と比較して約1.39倍)、2位「人としゃべる(電話他)」20.7%(約1.37倍)、3位「ヘアサロン(美容室など)で髪色を変える」13.1%(約1.34倍)などが続きました。また、「オンラインショッピング(日用品)」11.5%(約1.29倍)、「SNSをみる(X(旧Twitter),Facebook,instagram等)」34.9%(約1.23倍)なども高い実施率を示しました。
特に家族や人とのスキンシップを通じて、“孤独を感じないような行動”や、忙しい子育ての中でも、お洒落・ファッションを楽しむ“美容行動の取り入れ”を大切にしている人が多いことが分かりました。また、「ヘアサロン(美容室など)で髪色を変える」など、マタニティー期では敬遠されがちな行動が、産後にある程度は制限なくできるようになり、リカバリー行動として顕在化している様子が見受けられます。
一方で、産後期の女性が実施している行動で、全体と比較して実施率が低い項目もあります。24位「スポーツ・運動で汗をかく」3.1%(約0.73倍)、25位「ヘアケア(頭皮ケア)をする」3.8%(約0.67倍)、26位「アロマテラピー」1.3%(約0.48倍)という結果となりました。子育てによって時間に余裕がなく、手間や時間がかかる行動には、意識が向きにくいことが分かります。
今回の結果を踏まえ、社内で働くママたちにも意見を聞いてみました!
働くママのセルフケアは「隙間時間」と「子供と一緒にできる行動」がポイント!
社内のママ社員2名に意見を伺ったところ、「休日は子ども優先で、リラクゼーションは後回し。入浴や隙間時間のSNSが手軽な息抜きになっている」(2歳児のママ)、「産後は自分のケアまで手が回らず、赤ちゃんと過ごしながらできる方法でリフレッシュを工夫していた」(3歳児・2歳児のママ)といった声がありました。
働く産後ママのセルフケアは、「隙間時間を活用できる手軽な方法」や「子どもと一緒にできる行動」がポイントになっているようです。忙しい毎日の中でも、自分に合ったリカバリー方法を見つけ、少しでも“こころ”と“からだ”を整える工夫が大切だと言えそうです。
2歳児のママ(34歳):
平日は朝から夕方まで長時間保育園に預けているので、休日はなるべく子どもと過ごしてあげたいと思っています。本当はマッサージやヘッドスパなども行きたいけれど、最低限必要なヘアカット・カラーが優先で、+αのリラクゼーションは諦めがちです。子どもが寝た後などの隙間時間に家の中で完結できる「入浴」や「SNSを見る」等は毎日の息抜きになっています。
3歳児と2歳児のママ(31歳):
何でも自分が頑張らないと!と思ってしまう産後。上の子がいると退院後から普段通りの生活が始まるため、自分の体へのことなんて気にしてはいられませんでした。とはいえママにも休養は必要なので、「自由に、一人で」とはいきませんが、赤ちゃんが寝ている間に半身浴をしたり、託児所付きの整骨院や美容院に行ったり、児童館で赤ちゃんへも刺激を与えつつ、自分自身もスタッフさんやママさんたちと交流することでリフレッシュしていましたね。
【ココロの体力測定 2024 調査概要】
調査名: 「ココロの体力測定 2024」
期間: 2024年 4月25日~5月30日
SCR調査対象: 全国の20~79歳の10万人(男女各5万人)
方法: インターネット調査
SCR調査項目: 10問
※今回抽出条件
女性、20~49歳:23,611サンプル(マタニティー期:1,688サンプル、産後期:2,874サンプル、未就学児期:11,802サンプル)