妊娠中の白髪が増えるのはなぜ?原因とやさしくできる整え方
- 2026.7.1
- m.i journal vol.58
- コラム

妊娠してから、ふと鏡を見たときに白髪が増えていることに気づき、戸惑うことはありませんか。「前はこんなになかったのに」と不安を感じる方も多いでしょう。この記事では、妊娠中に白髪が目立ちやすくなる理由や、日常でできる無理のないケア方法をお伝えします。心と体をいたわりながら、ご自身のペースで向き合うヒントが見つかりますように。
妊娠中に白髪が増えるのはなぜ?

妊娠すると、体の中では赤ちゃんを育てるためにさまざまな変化が起こります。その影響は、お腹の中だけでなく、髪や頭皮の環境にも現れることがあります。今まで気にならなかった白髪が急に増えたように感じると驚いてしまうかもしれませんが、これは体が頑張っているサインのひとつと言えるでしょう。ホルモンバランスや日々の生活習慣など、いくつかの要因が重なって髪の状態が変化していくと考えられます。
ホルモンバランスの変化
妊娠中は女性ホルモンの分泌量が大きく変化し、体全体にさまざまな影響を与えます。このホルモンの急激なゆらぎは、髪の毛に黒い色をつけるメラニン色素の働きにも関係していると言われています。色素を作り出す力が一時的にお休み状態になってしまうことで、白髪が増えやすくなる可能性があります。また、赤ちゃんへ優先的に栄養が送られるため、頭皮まで栄養が行き渡りにくくなることも影響しているかもしれません。一時的な変化であることが多いので、あまり思い詰めないようにしましょう。
睡眠不足やストレス
妊娠による体調不良や将来への不安から、気づかないうちにストレスを抱えてしまうことも少なくありません。夜中に何度も目が覚めたり、まとまった睡眠が取れなかったりすると、自律神経が乱れやすくなります。自律神経の乱れは血流を滞らせ、頭皮に必要な酸素や栄養素が届きにくくなる原因につながります。その結果、健康な黒い髪が育ちにくくなり、白髪として生えてくる場合があります。心と体が少しでも休まる時間を持つことが、頭皮環境を守る助けになります。
妊娠中、白髪が増えたように感じやすいのはなぜ?

妊娠中は、実際に白髪が増える場合だけでなく、髪全体の見え方が変わって白髪に気づきやすくなることもあります。体調やお手入れの変化が重なると、これまで気にならなかった数本が急に目立つこともあるでしょう。ここでは、白髪が増えたように感じやすい理由を整理しながら、このあと紹介する髪質の変化にもつながるポイントを見ていきます。
髪のツヤが変わると白髪が目立ちやすい
つわりや疲れでお手入れが簡単になったり、髪の乾燥が気になったりすると、全体のツヤやまとまりが変わりやすくなります。すると、白髪そのものが急に増えていなくても、周りの髪との質感の差が目立って見えることがあります。いつもより白く感じるのは、髪全体の印象が変わっているからかもしれません。
分け目や生え際を見る機会が増えて気づきやすい
お腹が大きくなってくると、顔周りに髪がかかるのを煩わしく感じて、サッと後ろで結ぶ機会が増えるかもしれません。髪をまとめると、普段は隠れている内側の髪や、分け目・生え際がくっきりと見えるようになります。特に生え際や分け目は白髪が目立ちやすい部分であるため、鏡を見た瞬間にハッとすることがあるでしょう。ヘアアレンジの変化によって、たまたま見えやすくなっているだけの場合も多いので、あまり気にしすぎないようにしてみましょう。
白髪とあわせて起こりやすい髪の変化

妊娠中の髪の悩みは、白髪の増加だけにとどまりません。ホルモンの影響や栄養状態の変化により、髪の毛そのものの質感が変わってしまったと感じる妊婦さんもたくさんいらっしゃいます。どのような変化が起こりやすいのかを知っておくことで、慌てずに対処していくことができます。他の人はどんな悩みを持っているのか、少し覗いてみましょう。
パサつきやうねりで全体の印象が変わる場合も
これまでストレートでまとまりやすかった髪が、妊娠を機に急にうねり出したり、乾燥してパサパサになったりすることがあります。これは、ホルモンバランスの変化によって頭皮の皮脂分泌量が変わり、水分と油分のバランスが崩れるためだと言われています。また、白髪そのものが黒髪に比べて水分量が少なく、ハリやコシが異なるため、混ざることで全体のまとまりが悪く見えることも。お気に入りのヘアオイルをほんの少しなじませるなど、ご自身が心地よいと感じる香りを取り入れながら、うるおいケアをしてみるのもおすすめです。
抜け毛が気になる時期と重なることもある
白髪を見つけると、つい気になって抜いてしまいたくなるかもしれませんが、無理に抜くのは頭皮を傷つける原因になります。また、妊娠後期から産後にかけては、ホルモンの影響で一時的に抜け毛が増えることもよくあります。白髪が増えたことと抜け毛が増えることは、どちらも体が大きな役割を果たしている証拠です。髪の毛のサイクルが変化しているだけなので、あわてずに様子を見ていきましょう。自然に抜け落ちる髪と白髪は、やさしく見守ってあげてください。
白髪を悪化させたくないときの基本ケア

体調がすぐれない日も多い妊娠中ですが、ほんの少し洗い方や乾かし方を意識するだけで、頭皮への負担を和らげることができます。特別なアイテムを買い揃えなくても、今日から始められるやさしいケアのポイントをご紹介します。毎日完璧にこなす必要はありません。調子が良い日に、少しだけ意識を向けてみることから始めてみましょう。
頭皮をこすりすぎない洗い方を意識しよう
頭皮を清潔に保ちたいからといって、爪を立ててゴシゴシ洗うのは控えたほうが安心です。妊娠中の皮膚は普段よりもデリケートになっており、わずかな摩擦でもダメージを受けやすくなっています。シャンプーをするときは、まず手のひらでしっかりと泡立ててから髪に乗せ、指の腹を使って地肌をマッサージするようにやさしく洗いましょう。お湯の温度は熱すぎないぬるま湯に設定すると、乾燥を防ぎながら血行を促す助けになります。
乾かし方を見直して負担を減らしていく
お風呂上がりに髪を濡れたままにしておくと、頭皮の常在菌が繁殖しやすくなり、健康な髪が育つ環境を妨げてしまう可能性があります。とはいえ、長時間のドライヤーは体への負担も大きいです。まずは、吸水性の高いタオルでやさしく水分をふき取りましょう。その後、ドライヤーは頭皮から少し離し、根元を中心に手早く乾かします。温風と冷風を交互に当てると、熱のダメージを抑えつつキューティクルが整いやすくなります。
食事と生活習慣で意識したいこと

髪の毛は、私たちが日々口にする食べ物の栄養から作られています。お腹の赤ちゃんに栄養を分け与えている妊娠中は、ママ自身の栄養が不足しがちです。毎日の食事や休息の取り方を少しだけ見直すことが、健やかな頭皮環境を育むことにつながります。食べられるものを中心に、リラックスできる時間を作りながら、無理なく取り入れていきましょう。
たんぱく質や鉄分をできる範囲で取り入れる
髪の主成分であるケラチンはたんぱく質からできています。肉や魚、大豆製品などを毎日の食事に少しずつ取り入れてみましょう。また、頭皮に栄養を運ぶ血流をサポートするために、鉄分やビタミン類も意識したい栄養素です。ほうれん草やひじきの小鉢を一品追加するだけでも十分です。つわりで食事が喉を通らないときは、食べられるものを優先し、決して無理はしないでください。サプリメントを活用する場合は、念のため担当医に相談すると安心でしょう。
休息を優先して心と体をゆるめてあげる
十分な睡眠とリラックスタイムは、白髪ケアだけでなく妊娠中の体調管理において何よりも大切です。睡眠中は成長ホルモンが分泌され、細胞の修復や新しい髪の生成が行われます。夜眠れない日が続く場合は、短いお昼寝を取り入れるだけでも体が楽になります。好きな音楽を聴いたり、温かいノンカフェインのお茶を飲んだりして、ホッと息をつく時間を作ってみましょう。自分を労わる時間が、結果的に健やかな髪を保つ助けになります。
体調がゆらぐ時期のヘアケアとの付き合い方

白髪が気になっても、妊娠中はいつも通りのお手入れが難しい日もあります。そんなときは、今の体調でも続けやすい整え方を選ぶことが大切です。無理なく続けられる工夫を知っておくと、見た目だけでなく気持ちの負担もやわらぎやすくなるでしょう。
無理なく続けやすいヘアケア方法を選ぶ
体が重く感じる日や、まとまった時間を取りにくい日は、短時間で整えやすい方法を持っておくと安心です。とかすだけでまとまりやすい髪型にしたり、朝は気になる部分だけを整えたりするだけでも十分でしょう。毎日ていねいに仕上げようと頑張りすぎず、続けやすさを優先することが負担を減らす助けになります。
香りや刺激が気になる日は使うものをシンプルにする
妊娠中は香りに敏感になったり、頭皮がいつもよりゆらぎやすくなったりすることがあります。そんな日は、使うアイテムを増やしすぎず、いつものケアをできるだけシンプルにしてみましょう。無香料に近いものや、肌あたりのやさしいブラシなどを選ぶと、お手入れの時間そのものが少し楽に感じられることもあります。
産後も白髪が気になることはある?

無事に出産を終えたら、白髪も元に戻るはずと期待している方も多いかもしれませんが、産後しばらくは引き続き白髪が気になりやすい時期が続くことがあります。産後ならではの変化を知っておくことで、焦らずに自分の体と向き合うことができるでしょう。先の見通しを持っておくと、気持ちの面でもゆとりが生まれやすくなります。
産後のホルモン変化や寝不足で目立つ場合も
出産を終えると、妊娠中に増加していた女性ホルモンが一気に急降下し、元の状態に戻ろうとします。この劇的なホルモンバランスの変化に加えて、昼夜を問わない授乳や夜泣き対応による慢性的な睡眠不足、慣れない育児の疲労が重なります。これらが原因で、産後数ヶ月から半年ごろにかけては、白髪が増えたり抜け毛がピークを迎えたりする場合があります。体が元の状態に回復するまでには時間がかかるため、焦らずにゆっくりと構えておくことが大切です。
忙しい時期は隠す工夫から始めてもいい
産後は赤ちゃんのお世話に追われ、自分の髪をゆっくりケアする時間なんてなかなか取れないものです。そんなときは、根本的な改善を急ぐのではなく、手軽に隠す工夫を取り入れるのも賢い選択です。お出かけのときだけサッと塗れる白髪隠しパウダーを使ったり、分け目を変えて目立たなくしたり、帽子を活用したりするのも良いでしょう。少しの工夫で鏡を見たときのストレスが減り、気持ちが前向きになることもあります。
白髪が気になり続けるときの向き合い方

妊娠中や産後の白髪は一時的な変化であることも多いものの、毎日目に入ると気持ちまで沈んでしまうことがあります。そんなときは、無理に気にしないようにするよりも、今の自分が少し楽になれる方法を探してみるのがおすすめです。見え方をやわらげる工夫や、ひとりで抱え込まない姿勢が、心の負担を軽くする助けになります。
分け目や髪型を変えてみる
白髪は本数そのものより、分け目や光の当たり方で強く目立つことがあります。いつもの分け目を少し変えたり、前髪やまとめ髪の位置を工夫したりするだけでも、印象はやわらぎやすくなります。すぐに大きく変えようとしなくても大丈夫です。できる範囲のアレンジを取り入れることが、鏡を見るたびの気持ちを軽くするきっかけになるでしょう。
ひとりで抱えず美容師や身近な人に話してみる
白髪の悩みは小さなことのようでいて、気持ちに影響しやすいものです。だからこそ、ひとりで抱え込まず、美容師さんに目立ちにくい整え方を聞いたり、家族やパートナーに今の気持ちを話したりしてみましょう。言葉にしてみるだけでも、張りつめていた気持ちが少しほぐれることがあります。完璧に整えようとせず、今の自分に合う方法を少しずつ見つけていければ十分です。
まとめ
妊娠中に白髪が増えるのは、体が新しい命を育むために大きく変化している証拠です。ホルモンのゆらぎや疲労による一時的なものであることが多いため、どうか自分を責めないでくださいね。多くの場合、出産後に体調や生活リズムが整ってくれば、少しずつ落ち着くことがあります。今はご自身の体を一番に考え、ゆっくり休むことを優先していきましょう。
m.i(ミィ)は、妊娠中や産後のゆらぎを抱えるあなたにそっと寄り添いたいと考えています。できることから少しずつ、自分のペースで進んでいけば大丈夫です。完璧を求めなくても大丈夫。今の自分を優しく受け入れながら、少しでも穏やかな毎日につながりますように。

